クラッチシューの重さについて考察

 

 ロビンエンジンのクラッチシューには2種類あり、一つはEC04ER用、もう一つはEC03ER用です。
 一般的にEC03ER用を軽量クラッチと呼んでいます。

 さて、この違いについて簡単に理論計算してみました。
 まず、遠心力Fの一般式は次式で表されます。

    F=mv^2/r

 ここで、m はクラッチシューの重さ(1つ分)、v は回転速度、r はクラッチシュー表面から中心
(クランク軸)までの距離を示します。
 クラッチシューの重さは、EC04ER用で30g、EC03ER用で26g(新品時)です。
 ここではスプリングの強さを一定として、さらにその強度を無視します。(強度が測れればさらに
詳しい計算もできるのですが・・)
 ノーマルクラッチシューにおけるミート回転数を4500rpm(ブレーキをかけたまま全開にしたとき
の回転数)と仮定すれば、軽量クラッチシューでも遠心力が等しくなる回転数は以下のようにな
ります。

  ※SI単位系で計算

 ノーマルクラッチシュー4500rpm、中心から35mmのところに発生する遠心力Fは
    F=mv^2/r
    =(30*1e-3)*(4500*2*3.14*35*1e-3/60)^2/(35*1e-3)
    =233 [N]
        
 軽量クラッチシューにしたときに同じ遠心力が発生する回転数は
    F=mv^2/r
    =(26*1e-3)*(4830*2*3.14*35*1e-3/60)^2/(35*1e-3)
    =233 [N]

 つまり、軽量クラッチにすることでミート回転数が330rpmぐらい上がることになります。
 

 ※ミート回転数を5000rpmと仮定すれば、軽量化で5375rpmとなり、その差375rpmです。
 

 しかし、考えてみると重さ30gのうち一部はネジ部で固定されているので遠心力に寄与する
 重さはもっと軽いのかも?! とすると、20g程度と仮定すれば、5000rpmのときに回転数差
 は600rpmぐらい。 実測値と比較するしかないかなぁ・・。
 

 計算した意味あったかな・・・。
 ご参考まで。